執務空間からのシーケンスを意識した照明計画

仙台市中心部にある清水建設東北支店の新社屋。
主要のコンセプトの一つに「健康的で仕事がはかどるワークプレイス」がうたわれ、
最上階の食堂とつながったテラスや随所に設けられたリフレッシュ空間が特長です。

食堂は開放的な高天井を間接照明で照らし、テラスを覆うキャノピーを狭角スポットで光を当てることで、
浮かび上がったキャノピーが夜のファサードデザインを印象づけます。
照明学会の2022年照明施設賞を受賞。

階段まわりは執務空間からも存在がわかり、連続性をもった交流動線として機能する、象徴的なデザインです。
階段袖壁および手すりと一体化させたスマートな間接照明を中心とし、単に昇降するだけでない体験を提供します。

エントランスロビーも含めたそれらのパブリックな空間は、外部や執務スペースから気持ちを切り替える色温度3500Kで統一。
グレアを抑えたスポットライトも多用し、異なる雰囲気づくりとしました。