空間を彩る
伝統のあかり

光源氏

光源の主

昭和42年(1967年)日本は高度経済成長期後半を迎え、生活には豊かさ、照明器具には趣味性や高級感、デザイン性が要求される時代になっていました。当時未だ存在しなかった伝統的和室に調和する照明器具が必要と考えた開発室は、試行錯誤の末「光源氏」の開発に至ります。それまでになかった和風の美観と実用性がみごとに市場の需要に合致。「光源の主」の意味を持つ「光源氏」のネーミングは好評を得て市場を独占する勢いで浸透し、90年代前半頃まで好評を博していました。

光源氏28A型

光源氏57型 松

昭和47年(1972年) オーヤマ照明総合カタログ

蘇る光源氏

光源氏の木枠セードは、国産杉を使用し木工職人が製作した純木製です。丸太から考慮した杉柾の切り出し、丁寧で手間をかけた木工加工と組み立て工程。昔は当たり前だった日本のものづくりの姿がここにあります。前身のオーヤマ照明時代からオーデリック和風の一端を担ってきた伝統的和風照明「光源氏」。意思を引継ぐ新たな光源氏は「風格ある佇まいの横桟の意匠」と「間接光を纏う杉柾の意匠」の2種類を展開。現代の新しい「光源氏」にぜひ注目してください。

風格ある横桟の美

純国産材の風合いを生かした端正な横桟の意匠。風格ある佇まいが、伝統を守る和の空間に真に調和します。

ペンダントライト 伝統的な横桟の水平線が強調された木組み。

ブラケットライト 横桟でつくる強調された水平線が美しい
木組みの意匠。

漏れ光が照らす
杉柾の趣

国産の材で組む風格の杉柾。
隙間からこぼれる光が木肌を優しく照らします。

ペンダントライト 漏れ光が遊ぶ杉赤柾の美しい木目の趣。

ブラケットライト 漏れ光が遊ぶ杉赤柾の美しい木目の趣。

国産材へのこだわり

伝統的和室用照明「光源氏」は希少な赤杉柾を使用しています。

樹心近くを直径に沿って製材すると平行な直線になって木目が現れます。丸太の径が大きいほど容易ですが、節や傷を避け材色を考慮し製材するため、手間がかかり、歩止まりが悪くなります。しかし製材の木目が美しく、乾燥による収縮が小さく均等で割れや狂いが少ない有利な点も。赤太部分から製材される希少な赤杉柾。幅広の赤杉柾を製材するには丸太径の大きなものから製材する必要があります。

組紐へのこだわり

亜麻色と白色の糸が織りなす格調高い組紐と房。伝統的和風照明「光源氏」復活プロジェクトに合わせ装い新たに作られました。

オーデリックの
ものづくり

光源氏の木枠セードと組紐の製作風景を動画でご覧いただけます。

光源氏 木枠製作編

光源氏 組紐製作編